海外で子どもが急病になると、親としては特に不安が募るものです。シンガポールでの医療体制は非常に整備されていますが、日本と異なる点も多く、緊急時には冷静に対応するための事前準備が大切です。
……などと偉そうに書いている私こそがまったく準備出来ていない中で、実際に乳児（0歳児）が入院してしまい、本当に慌てました。というのも、かかりつけの病院はRaffles Japanese Clinicだったのですが、そこでの入院になるかと思いきや小児科専門病院でないと入院出来ないと言われてしまった次第。
この記事では、小児科専門病院であるKK Hospitalでの緊急時の対応方法や、入院手続きの流れについてご紹介します。少しでも不安を軽減し、いざという時に備えましょう。
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KK Hospitalとは？小児科と産婦人科の専門病院
KK Hospital（KK Women’s and Children’s Hospital）はシンガポールで小児科と産婦人科に特化した病院であり、多くの駐在員家庭にとって信頼の置ける医療機関です。24時間対応の救急部門も備え、子どもが急病にかかった際には頼りになる存在です。日本語通訳の手配も可能で、英語が不安な方も安心して利用できます。
緊急時の流れ：KK Hospitalでの受診と入院手続き
- 受付から診察までの流れ
KK Hospitalに到着したら、まずは救急受付に向かいます。ここで、受付スタッフにお子さんの症状や発症時間などを伝えます。受付後、看護師が簡単な問診と体温、血圧の測定などを行い、優先度が高いと判断された場合は迅速に診察が始まります。 - 診察後、入院が必要と判断された場合の手続き
医師による診察の結果、入院が必要とされた場合、医療スタッフが入院手続きの流れを案内してくれます。入院病棟に移動後、看護師による説明を受け、入院に必要な書類や支払いについての手続きが始まります。保険を利用する場合は、保険会社への連絡と必要書類の提出を忘れずに行いましょう。 - 入院後のサポート体制
入院後は、看護師や専門スタッフが24時間体制でサポートしてくれます。病室は家族向けに設備が整っており、子どもが快適に過ごせるよう配慮されています。また、食事や生活必需品についても病院側で提供されるため、長期入院となっても安心です。
持ち物リスト：入院時に必要なものと便利なアイテム
入院時には、以下の持ち物が必要になります。また、子どもの快適さを保つために準備しておくと良いものもあります。
- 必須アイテム
- 身分証明書（パスポートなど）
- 保険証や保険証券
- 替えの衣類、タオル類
- 歯ブラシなどの洗面道具
- 携帯電話などの充電器
- あると便利なもの
- お気に入りのおもちゃや絵本
- 飲み慣れた水筒やカップ
- 着替えやパジャマ数日分
- ちょっとしたお菓子や軽食
お菓子や軽食は、1階にセブンイレブンやフードコートなどもあるのであえて用意する必要は無いかも。看護師さんに頼めば、赤ちゃんを見ていてもらうことも出来ます
入院にあたっての注意点３つ（実体験含む）
KK Hospitalでは、小さいお子さんが入院する場合は親御さんも宿泊可能です。ここでは付き添い入院にあたっての注意点を３つほど書いてみます。
- 付き添いのご飯は事前に伝える！
付き添いで入院する場合もご飯は出るのですが、事前に申し出る必要があります。また別料金が発生するのでご留意ください。 - 付き添い用のベッドは日中つかえない！
付き添い入院の場合、簡易式の折り畳みベッドが提供されます。このベッドは、日中は掃除の邪魔になってしまう為、基本的に撤去されてしまいます。我が家は、妻が付き添いで入院していたのですが、腰に持病がある為、「あと1日入院が長引いていたら危なかった。。。」と言っていました。
- さむい！ 冷え性の方は必ず毛布などを持参！
シンガポールあるあるですが病院内は非常にクーラーがきいています。特に前述のとおり、簡易式の折り畳みベッドは床に近いのでとにかく冷える！ 病院からもちろん布団などは借りられますが、温かい服装にするか毛布などを持参するのがベター
保険と費用のポイント：支払い方法と保険の適用
KK Hospitalでの医療費は、日本と同様に保険の適用が可能です。保険利用の流れを理解し、支払いの際に慌てないためにも以下の点を確認しておきましょう。
- 支払い方法 支払いは現金・クレジットカードが利用可能で、退院時に請求書が発行されます。保険会社に事前に連絡をし、病院で直接精算できるか、後から申請が必要かも確認しておくと安心です。
- 保険の適用方法と手続きの流れ KK Hospitalでは海外医療保険が利用できますが、適用範囲や手続き方法は契約内容に依存します。診療明細書や診断書が必要な場合もあるため、事前に病院スタッフに確認し、保険会社にも相談しておきましょう。入院当日は慌てていると思うので、落ち着いたら翌日などに電話しておくとその後の手続きがスムーズになります。
私の保険はキャッシュレス対応可能なものでしたが、ここは提携病院ではない為、窓口で「日本の海外旅行保険は使えないよ」と言われてしまいました。その為、後日、保険会社に請求しました。
緊急時に備えるための準備と心構え
事前準備が整っていれば、緊急時にも冷静に対応できるはずです。自宅で以下のような準備を整えておきましょう。
- 必要書類の整理：保険証やパスポートなどを一か所にまとめ、すぐに持ち出せるようにしておきます。
- 子どもの医療情報：アレルギーや持病、既往歴などを記録しておき、医師に説明しやすくしておきましょう。
- KK Hospitalの連絡先：万が一の際にすぐに連絡できるよう、病院の連絡先をスマホなどに登録しておくと安心です。
KK Hospital 基本情報
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- 住所: 100 Bukit Timah Road, Singapore 229899
- 電話番号: +65 6225 5554
- ファックス: +65-6293-7933
- ウェブサイト: KKH公式サイト
まとめ：安心してシンガポール生活を送るために
急な体調不良でお子さんがKK Hospitalに入院することになっても、事前に流れを理解し、必要な準備をしていれば安心して対応できます。シンガポールでの生活が安心で安全なものになるよう、この記事が参考になれば幸いです。
