荷物・引っ越し

シンガポールで始める新生活 – コンド探しガイド

どうも、べるかです!

シンガポールへの赴任が決まったものの、どこに住むべきか悩んでいませんか? 確かに、シンガポールの賃貸市場は日本とは大きく異なります。家賃は日本と比べ物にならないくらい高く、契約の仕組みも違いますし、一見しただけでは分からないような内容も含まれています。でも、心配はいりません。この記事では、エリア選びのコツから契約時の注意点まで、実際の経験に基づいて詳しくご紹介します。

家探しの第一歩:住むエリアの選び方

まずは、各エリアの特色をつかむところからスタートしましょう! シンガポールは公共交通機関が発達している一方、東京都23区くらいの面積しかない為、どこに住むにしてもある程度の利便性は確保されます。そのため、どのようなライフスタイルを重視しているのか、といった点に着目して選べば大外れにはならないかと思います。

エリア選定のポイント

  1. 通勤・通学の利便性
    職場や子どもの学校までの移動時間を事前にGoogleマップなどでシミュレーションし、負担の少ないエリアを選びましょう。特に通勤時間15~30分以内に収まる場所が理想的です。
  2. 生活環境と家族構成の一致
    小さな子どもがいる場合、近隣に公園や安全な遊び場があるかを確認します。一方で、単身赴任の場合は利便性を優先し、中心部のコンドミニアムを検討することが多いです。
  3. 治安と静けさ
    シンガポールは全体的に治安が良い国ですが、特に住宅街が中心のエリアは落ち着いており、安心して暮らせます。大きな幹線道路に面していたり、高速道路の近くだったりすると騒音に悩まされる事がありますので注意! また、付近で工事などが行われていないかも確認しましょう。工事の騒音はかなり耳を悩ませます、、、。
  4. 周辺施設の充実度
    スーパーマーケットやショッピングモール、医療機関が徒歩圏内にあるかを確認しましょう。また、食事の選択肢(ホーカーセンターや日本食レストランの有無)も生活を快適にする要因です。
  5. 家賃のバランス
    予算に応じて、複数のエリアを比較検討することが重要です。同じ広さや条件の物件でも、エリアによって家賃は大きく異なります。例えば、中部の高層マンションは高額になりやすいですが、東部や西部では手頃な選択肢が見つかることがあります。

上記を踏まえた上で、各エリアの特色について、メリットデメリットを交えながら↓に記載しています。ご参考下さいませ!

シンガポールの主な居住エリア

  • East Coast(イーストコースト)
    ファミリー層に人気のエリアで、海沿いの静かな環境が特徴です。

    公園やジョギングコースも豊富で、子ども連れの家庭に適しています。日本人小学校(チャンギ校)に近く通学にも便利です
    日本人中学・高校となると西の方まで通う必要がある為、ある程度の年齢のお子さんがいる場合には不向きです。
  • 中部(Central)
    オーチャードやリバーバレー周辺のエリア。

    交通の便が良く、ショッピングモールやレストランが充実しています。共働き夫婦や単身者にも向いており、短時間で通勤できるのが魅力
    家賃は他のエリアと比べると一段高く、会社側から予算を指定されている場合はオーバーする事も
  • West(西部)
    シンガポール国立大学(NUS)やジュロン工業団地があるエリア

    比較的家賃を抑えられることが特徴です。日本人学校(小・中・高)も近く通学に便利
    通勤には他エリアと比べて時間が掛かります。また再開発が進む中で新たな工事がスタートして騒音問題が発生する可能性も。任期が長期にわたる場合には注意

次のステップに進む準備
これらのポイントを踏まえて、希望するエリアがある程度絞れたら、いよいよ具体的な物件探しと賃貸契約のプロセスに移りましょう。次章では、物件探しから契約締結までの基本的な流れと注意点を解説します。

賃貸契約の流れと注意点

賃貸契約の基本ステップ

  1. 物件探し
    不動産エージェントやオンラインポータル(PropertyGuruなど)を活用。この時、Fully Furnished(家具付き)か、Partially furnished(一部家具付き)、Unfurnished(家具なし)かを選択することになります。但し、家具付きでも例えば電子レンジがあるかは部屋によるので、次のステップの内見時などに確認してみてください。
  2. 見学と交渉
    複数物件を見学し、家賃や契約条件を交渉する。特定の不動産エージェントを利用する場合は案内してもらう事も可能。
  3. 契約書の確認と締結
    英語の契約書をしっかり読み、条件を理解した上でサインする。
  4. 入居準備
    初期費用(保証金・仲介手数料など)を支払い、鍵を受け取る。
内見時はまだ住人がいる中でも構わず上がり込んでいきます。気後れするかと思いますが、前の住人と話せる場合はチャンス!! なぜこの物件から引っ越すのか直接尋ねる事をおすすめします。外からでは分からない、その部屋特有の問題などが分かるかもしれません

契約書を読む上での注意点

以下、契約書を読む上で注意すべきポイントを解説します。

  • 保証金(Security Deposit)
    通常、1〜2か月分の家賃を前払いするが、退去時に返金される条件を確認。
  • 契約期間
    一般的に2年契約が主流だが、1年などの短期契約が可能な場合も。
  • 修繕や退去時の条件
    修理費用の負担範囲や、原状回復のルールを明確にしておく。
  • Minimum Repairについて
    通常は自身の責めによらない物件修理費用は大家負担ですが、一定金額(Minimum Repair)までは自己負担する、という条項があるのが一般的。通常はS$150~200くらいで設定されています。

Diplomatic Clause(外交条項)の重要性

駐在員は基本的に数年後に帰国することになりますので、「Diplomatic Clause」が契約書に含まれているか確認してください。

  • 発動条件: 契約開始から12ヶ月後に、転勤などの証明書類を提出することで発動可能。
  • 通知期間: 解約には通常2ヶ月前の通知が必要。
  • メリット: 早期解約時にデポジットや違約金の負担を最小限に抑えられます。
上記はあくまで一般的な条件なので交渉次第ではより短く設定する事も可能です

信頼できる不動産業者の選び方

  • 日本人対応可能な業者
    日本語で対応できる業者を選ぶと、契約時の不安が軽減されます。勿論その分エージェントフィーが高くなる可能性はありますのでご留意ください。
  • 口コミや評判の確認
    実際に利用した駐在員のレビューを参考にするのがおすすめです。自社の駐在員に住んでいる人間がいなくても、もしかしたら横のつながりで実際に住んでいる人が見つけられるかも。「〇〇っていうコンドに住んでる知り合い、いないですか?」と聞いてみるのも一案。
  • コミュニケーションのスムーズさ
    レスポンスが早く、丁寧に対応してくれる業者を選ぶと安心です。

まとめ:快適なシンガポール生活の第一歩を踏み出そう

シンガポールでの住まい選びは、エリアの特徴を理解し、賃貸契約の流れを把握することが成功の鍵です。この記事を参考に、自分や家族にとって最適な住居を見つけ、快適な駐在生活をスタートさせましょう!