はじめに:子どもとの関わり方に悩む父親へ
「子どもとどう向き合えばいいんだろう…」と日々悩んでいるお父さん、多いのではないでしょうか?「どんなふうに関わればお互いに楽しく過ごせるんだろう?」と、子育てを楽しみたい気持ちがある一方で、不安がつきない上にイライラしてしまう事もある…
そこで紹介したいのが『最新の医学・心理学・発達支援にもとづいた子育て法 発達特性に悩んだらはじめに読む本』。この本には、発達特性のある子どもとどう向き合っていけばよいかが具体的に書かれていますが、実は、どんな子どもにも当てはまる「子どもへの理解と関わり方」のヒントがたくさん詰まっているんです。
発達特性はすべての子どもに存在する:本書を手に取った理由
我が家も別に診断されているわけではないのですが、こだわりが強く、ほかの子と比べると育てにくいような、、、と感じる事がありました。
本書においても終始「発達障害」ではなく「発達特性」と書かれています。あくまで「特性」なので、診断の有無に関わらず、どんな子も特徴を持っていてそれが目につきやすいか否か、というだけの話。子供とのかかわり方を見直すきっかけになればと思い本書を手に取りました。
子育てが楽になる!本書の内容とその効果
本書の最大の魅力は、読んだその日から取り組める「実行しやすさ」だと思います。
例えば第一章の「注目ほめ習慣の基礎づくり」ではこんなことが書かれています。
「着替えて」「くつをはいて」「手をつないで」「座って食べて」…
そんな日常の声掛けですら子どもにイヤ!と拒否されてたり、スルーされたり(中略)
そんなふうに悩み、苦しくなって、子育ての自信を失っていませんか?
(本書 P62より抜粋)
あーこれ自分だなー、と思った人も多いのでは? 私はスルーされるケースが多すぎてどんどん大声になってきてしまいには怒鳴ってしまったり、、、なんて事がよくありました。
それに対して本書では”「アイコンタクト」「注目するほめ方」「注目しない叱り方」(本書P62より抜粋”というメソッドが記載されています。「えっ、そんなことで変わる?」と最初読んだときは思いましたが、振り返ってみれば逆にそんな事も出来ていない自分に気づかされました。
例えば、一日に何回、子どもの事をほめているか? もちろん、平日は仕事があるので子どもと関われる時間が限られてはいますが、それでも一回もほめていない日がほとんどだと気づいた時には愕然としました。
実生活に役立つ!日常的な子育てのヒント
本書には、実生活でさっそく役立てられる「日常の子育てヒント」がたくさんあります。パターン別に「言葉の遅れ」「かんしゃく」「手をつなげない」……など、日常生活で子どもの困った行動や言動に対して、どう対処すべきか具体的に記載されています。
我が家では困った行動があった時には、
①まずはその行動を受け入れる:「〇〇〇がしたかったんだね~」
②その後でやってほしい行動を伝える:「でも危ないから〇〇してね」
これだけで、今までの叱り方よりも楽な上に、子どもが「うん」とうなずいてくれる回数が格段に増えました。
そんな、小さな工夫が親子の絆を深めることにつながり、子どもが何かに困ったときにどう対応すればいいのか、具体的に分かるようになるのが魅力。この本を読めば、日々の子育てにゆとりが生まれて、お父さんとしての自信もつくはずです。
まとめ:すべての親にとって有益な一冊
『最新の医学・心理学・発達支援にもとづいた子育て法 発達特性に悩んだらはじめに読む本』は、発達特性を持つ子どもを育てている方はもちろん、診断の有無に関わらずすべての親にとっても役立つ一冊です。子どもへの理解が深まり、どんな小さな悩みも解決できるヒントが見つかります。
子どもとの接し方に迷うことがあったら、この本を手に取ってみてください。きっと、親子の関係がもっと楽しく、楽になるはずです!